2015年の国連決議17の目標に沿った活動
国際連合とJICAの取り組みについて
第一次世界大戦後の1919年に設立された国際連盟は、平和維持を目的とした国際組織でした。しかし、次第にその影響力が弱まり、最終的に第二次世界大戦を防ぐことはできませんでした。その後、国際連盟を母体として、新たに「国際連合(United Nations)」が設立されました。
国際連合(以下、国連)は「世界政府」ではなく、法律を制定する機関でもありません。国際社会の平和と安全を維持し、国家間の友好関係を促進し、紛争解決や政策決定を支援することが、その存在意義です。
1945年10月24日、51ヵ国が加盟し、国連は正式に発足しました。2023年2月時点では、加盟国は193ヵ国にまで増えています。
国連の活動とは別に、日本の国際協力機構(Japan International Cooperation Agency、以下JICA)は、日本政府の独立行政法人として政府開発援助(Official Development Assistance、以下ODA)を一元的に担い、開発途上国への支援を行っています。
JICAはタイ政府の要請を受け、2013年から海外協力隊をコミュニティ開発隊員として派遣してきました。また、タイ国内の76県に展開するD-HOPEプロジェクトでは、日本の地域振興の事例を活かし、OTOPの取り組みを補完する形で「分散型体験見本市(Decentralized Hands-On Program Exhibition)」を2017年から9県で開始しました。
このプロジェクトは、「国際展示会の来場者にOTOP製品を販売しながらワークショップを実演する」「地域の特産物を活用し、生産者自身が伝統料理を調理・販売する」といった形で、地域産業の発展と体験型マーケティングを融合した取り組みです。
2021年9月には、タイ首相府 公共部門開発委員会(Public Sector Excellent Award 2021)において、タイ内務省コミュニティ開発局(Community-Driven Development、以下CDD)とJICAによるD-HOPEプロジェクトが、「参加型ガバナンス部門」で受賞しました。授賞式では、ウィサヌ副首相から名誉ある賞が授与されました。(※本内容の一部は、JICA専門家 尾﨑嘉洋氏の報告書を引用しています)
2023年11月6日の取材を通じ、OTOPの概要とクラジュードバッグの発展過程について詳しく報告いたします。
また、この機会に、Triple Pim Co., Ltd.のCEOでありOTOPデザイナーであるユッタナ・アノタイシンタウィ氏へ、心からの感謝を申し上げます。彼は、タイ全土76県、OTOPに参加する7255の村々のために、新たな製品開発のデザインを提供し、地域の発展に貢献しています。
インタビューの内容をユッターナ氏を通して翻訳しました。ご覧ください。
ユッターナ氏はタイのデザイナーとてOTOPプロジェクトを支援する起業家であり、ご自身のブランド「The ReMaker」を企画販売する経営者人です。商品の一部を紹介いたします。
【前半:標準語】
【後半:標準語】
【前半:関西弁】
【後半:関西弁】

孫のナムフォンさんはリーダーとしてチームを引っ張っています。



クラジュードという天然植物から作る籠バッグ



完成しました!
