イギリスBBCへ投稿しました
【盲導犬をもっと身近に】
手刺繍バッグを通じた社会へのメッセージ
こんにちは。私は東京都西東京市在住の嶋田広行と申します。
日本盲導犬協会の法人サポーターとして、盲導犬の育成を支援する活動を行っています。
2023年からは、タイ文化省が推奨する天然素材(植物)を使い、南部タイ・パッタルン村の伝統技術によって作られた手刺繍のカゴバッグを製作しています。その中でも特に、ゴールデンレトリバーの盲導犬を刺繍したバッグが代表的なアイテムです。
日本では、2002年に「身体障害者補助犬法」が施行されたにもかかわらず、盲導犬ユーザーの約半数がいまだに飲食店や店舗、クリニックなどで入店を断られるという現状があります。
私はこの課題を少しでも改善するために、地元の店舗や飲食店、クリニックの友人たちに協力をお願いし、盲導犬刺繍バッグの展示を始めました。多くの人にとって盲導犬と接する機会は少なく、触れてはいけないとされるため、距離感を感じてしまうこともあります。
そこで、日常の中に自然に置ける刺繍バッグを通じて、盲導犬をもっと身近に感じてもらい、理解と共感を広げることを目指しています。すべての盲導犬ユーザーが自由に、尊厳を持って社会を歩ける未来を願っての活動です。
国内メディアにも情報を届けていく予定ですが、日本では共生や多様性といったテーマについて、国内の議論だけでは変化が起こりにくい面があります。信頼ある国際メディアの報道が外からの視点を与え、社会の気づきを促すことを、私たちは何度も経験してきました。
(例えば、BBCによるジャニー喜多川問題の報道がその一例です。)
今回の盲導犬に関する取り組みも、国際的な対話の中で共有され、共生社会への一歩として受け止められることを願っています。
この刺繍バッグは、タイ南部・パッタルン村で250年以上にわたり受け継がれてきた伝統工芸です。手刺繍の温かみや、1匹1匹の犬に込められた物語を通して、人々が盲導犬と心を通わせるきっかけになればと思います。
写真や詳細はいつでも提供できますので、ご関心をお持ちいただけましたらぜひご連絡ください。
