ラマ9世は地方の貧困削減と自然環境の保護を重視しており、クラジュードのような地域資源を活用したプロジェクトを支援しました。

1999年にパッタルンを視察された国王とシリキット王妃は特に女性の雇用促進に力を入れ、バッグなど女性向け製品の開発が時代に即していると助言されました。クラジュードカーペットを編んでいた職人の一人が面談を申し込みました。

その人の名はアニーさん。当時52歳でした・・・

Aruneeさんの活動:
ラマ9世からの直接の激励を受け、シリキット女王の提案を受け入れ、それまで中心だったクラジュード・カーペットからバッグへ方向転換しました。

王室から派遣された技術者から基礎技術を学び、250年続く伝統産業を地域の女性たちと共に始めました。
技術やデザインを改良し、五つ星を獲得し、今では国際市場でも注目される製品を生み出しています

クラジュードバッグの意義:
クラジュードはタイの伝統工芸素材で、タレーノーイ湖の湿地帯で自生する野生の植物が原料です。

環境負荷が少なく、持続可能性が高い点が評価されています。バッグはタイ国内だけでなく、海外市場にも輸出されています。

女性の役割とSDGsへの貢献:
Aruneeさんの活動は、女性の雇用促進や地域の経済発展に寄与し、SDGsの「ジェンダー平等」や「働きがいのある経済成長」に貢献しています。