2015年の国連決議17の目標に沿った活動

 タイのOTOPプロジェクトとクラジュードバッグの発展

JICAはタイ政府の要請を受け、2013年から海外協力隊をコミュニティ開発隊員として派遣しています。さらに、タイ国内76県で展開されるD-HOPEプロジェクトでは、日本の地域振興の事例を活かし、OTOP(地域特産品開発事業)の支援として、2017年から9県で「分散型体験見本市(Decentralized Hands-On Program Exhibition)」を実施しています。

このプロジェクトでは、地域産品の販売と体験型ワークショップを組み合わせ、訪問者はOTOP製品を購入しながら、伝統的な技術や料理を直接体験できます。生産者自身が料理や製品作りを披露することで、地域産業の発展と観光振興を同時に推進しています。

こうした取り組みが評価され、2021年9月には、タイ首相府の公共部門開発委員会が主催する「Public Sector Excellent Award 2021」の参加型ガバナンス部門で、D-HOPEプロジェクトが受賞しました。授賞式ではウィサヌ副首相より名誉ある賞が授与されました。(※一部はJICA専門家 尾﨑嘉洋氏の報告書を引用)

2023年11月6日の取材では、OTOPとクラジュードバッグの成り立ちや発展過程について詳しく報告いただきました。特に、Triple Pim Co., Ltd.のCEOでOTOPデザイナーのユッタナ・アノタイシンタウィ氏には、タイ全土76県、OTOPに参加する7,255の村々のために新たな製品デザインを提供し、地域の発展に大きく貢献していることに感謝いたします。

ユッターナ氏は、自身のブランド「The ReMaker」を企画・販売する経営者であると同時に、OTOPプロジェクトを支援する起業家でもあります。彼の支援により、村の職人たちは伝統的な刺繍技術を活かしたクラジュードバッグを制作し、国内外で販売されるまでに成長しました。

刺繍村では、職人たちが手作業で丁寧にバッグに模様を刺し、ひとつひとつに個性を込めています。その風景は、タイの伝統文化と現代デザインが融合する魅力的な現場です。

私たちはこの村を訪れた初めての日本人だそうです。

丁寧な仕事ぶりをお伝えします。

【前半:標準語】

【後半:標準語】

【前半:関西弁】

【後半:関西弁】

孫のナムフォンさんはリーダーとしてチームを引っ張っています。

クラジュードという天然植物から作る籠バッグ

完成しました!

クラジュード籠バッグが日本にやってきました