2009年ビジネスミッション報告

2009年2月15日~20日 タイ国・ベトナム国もビジネスミッションを開催しました。経産省へ提出したレポートから一部抜粋して説明させていだたきます。

 このミッションを引き受ける事を決めた2008 年のビジネス環境では、袋物業界もグローバル化が進み海外製品の流入によって市場が大きく浸食されているという厳しい見方がありました。海外のブランド品をただ消費するのではなく自ら海外市場へ販売拡大を図ることは重要な課題だと考えました。この考え方は当時の東日本ハンドバッグ工業組合のメンバー全員に共通した認識でした。また、生産の面からも国内生産と海外生産のすみ分けも重要な要素 だと考えていました。

 こうした現状を踏まえ、袋物製造業界の生き残り戦略として、如何にしたら海外市場でのビジネス構築ができるか、現地の百貨店関係者、広告会社のレクチャーを通じて情報収集し、同時に現地工場の技術レベルの確認を通じて販売後の修理委託まで見据えた調査を行う事を第一の目的としたビジネス・ミッションを経済産業省の資金援助を得て実現する事が出来ました。ご参加くださった20社の製造メーカーの皆様の為に安心で快適なツアーを企画してくだっさつたJTB 上野店の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。仲間と寝食を共にした数日間の「旅の思い出」は改めて報告する機会をつくりたいと思っています。

  日本製品の価格競争力について客観的な視点から現地市場で販売されている商品との比較を行い、日本製品の品質を再現できる技術を持つ工場との委託生産・現地販売のルート構築を第二の目標としました。 具体的には、

  • タイ国のセントラル百貨店及び広告代理店(TDEJ Marketing Co., Ltd) による市場参入の為のレクチャーを受けました。
  • 国産ブランドの製品輸出、及び現地生産による利益率アップを実現するためのパートナー候補の選択の為の多角的アプローチを行いました。
  • タイ国大使館商務参事官事務所、及びタイ国輸出促進局(Department of Export Promotion)の全面的な協力を得てタイ国の皮革製品及び袋物全般の代表的な工場の紹介と製造販売に係る修理業務などの業務委託に関する意見交換を行いました。
  • ベトナムBtoBによるホーチミンの製造業との意見交換、及び製造販売に係る修理業務などの業務委託に関する意見交換を行いました。
  • タイ国、ベトナム国の主要百貨店の市場調査を行いました。

簡単な報告ではありますが、なんとなくイメージして頂けたとしたら幸いです。財団法人日本皮革産業連合会アドバイザー登録ID NO. 26 嶋田広行より