タイ・フェス行ってきました

 渋谷駅から徒歩20分。代々木公園駅から7分。さて、どのコースで行くか。いきなりの悩み勃発。渋谷は駅前の再開発で近寄りがたい感じがしていた。今回は初の千代田線代々木公園から行くことにしよう。

 代々木公園駅は深い地下から地上に這い上がり、雨の上がった薄曇りの空の下で乳母車に子供を乗せてパパとママが楽し気にどこかへ向かう背中を追って、着いて行く。代々木公園駅から代々木公園をググルと7分の距離が表示された。ここまでは間違ってない。

 私はググっても、たいが道を間違える。こういう明らかに家族連れがタイ・フェスに向かっていると思われるときは「ついて行く」のが正解だ。交差点を左折し緩やかな登りの路る左手は代々木公園の外堀で中の様子は想像できないが、道を挟んだ右側はレゴブロックのようなボタンが身に飛び込んできた。「でかい」

 まっすぐ歩いていくと正面に大きな陸橋がかかっている。右から左へ、左から右へ人が歩いている。この橋の左右の公園にタイ・フェスがあることはまず間違いない。今回は道も間違えず最短ルートで到着した。と思っていた。。。。

 陸橋まで来たら、ほとんどの人が左の公園に入っていく。私も左の公園に入った。ベンチでタイのお弁当を食べている見るからにタイ人の二人連れ。この近くにタイ・フェスがありタイ料理の屋台があるに違いない。と思っていた。。。。

 しばらく歩くと、日本人若手男性のストリートミュージシャンが歌を歌っていた。タイ・フェスに来る人を狙って小遣いを稼ぎに来ているなと横目で見つつ、まもなくタイ・フェスの会場が現れるだとろう。と思っていた。。。。

 念のためググってみたがタイ・フェスまでの距離が7分のままだ。代々木公園駅から7分はすでに終了した。公園入口から7分歩いてしまったのか。深呼吸をして自分に言い聞かせる。代々木公園にいることは間違いない。タイ・フェス運営ページにも「代々木公園内」と記載されていた。ああだこうだ心配するのはやめて、森林浴を楽しむというテーマに変更してそろそろタイ・フェスが現れるだろう。と思っていた。

 とうとう、公園は端っこまで来てしまった。ドッグランコーナーがあった。犬を連れてきて囲いの中で首輪を外して走らせる強制的な自由活動だが、犬たちはどこか楽しげだ。犬は無邪気でいい。私は、もはや無邪気に森林浴を楽しんでいると言える立場ではない。すでに30分くらい半信半疑の旅を続けている。そうだ、「京都へ行こう」の感じで「運営局に電話しよう」簡単に教えてもらえるとだろう。と思っていた。

 電話に出てくれた女性に、「タイ・フェスに向かっていて今代々木公園の中の、ドックランの近くにいます。ここから行くにはどの方向に行けばいいですか。」女性は「ドッグランの場所は分からないのですが、タイ・フェスの看板は出ていませんか」ここからは少々複雑な会話になるのでポエム風にお伝えします。

登場実物 : タイ・フェスに行きたい中年のマンゴー太郎
運営事務 : タイ・フェス常連アルバイトだが代々木公園事態には興味がない若いサワディ花子

「近くに目立つ建物はありませんか」(マンゴー太郎)
「イベント公園にあります」「大きな道の近くです」(サワディ花子)
「大きな道の近くですね」「今いるところは公園の端なので入口まで戻ります」(マンゴー太郎)
「陸橋の近くにあります」(サワディ花子)

~~~そうそう、それが来たかってん~~~~

代々木公園を時計の逆回りに歩いて半周。入口まで戻る決心をして万歩計を確認するとすでに7235歩。歩きすぎた。このような時はいつもこう受け止めることにしている。

目的地まではまだ距離があるけど歩いて運動しながら足の筋肉量をつけてください(代々木の神)

15分くらい歩いてやっと入口の陸橋についた。いつも逆を行ってしまう悪い癖が今日も出てしまった。公園の入り口に地図の看板があった。ちょっと外れた位置なので見落としていた。陸橋の階段を上がって道の向こう側にイベント公園があると分かった。長い旅だった。山口百恵さんの「サヨナラの向こう側」には何があったのか。マンゴー太郎の「陸橋の向こう側」にはタイ・フェスがあった!!

 ここまで来るのに1時間以上費やした。日曜日のほうが天気がいいので日曜日に来場客が多くなるのではないかと、薄曇りの土曜日の午後に賭けた。いやいや、雨も上がり涼しいので土曜日も人気の日だった。「タイの好きな日本人」「日本の好きなタイ人」「見タイ、食べタイ、飲みタイ、遊びタイ」というタイ・フェズで見かけるキャッチコピーは緩くて好きだ。

 どのブースに行っても長蛇の列。昔タイの友達に聞いたことがある。「早く効率的に」という発想はタイにはないのですか。はい、「ありません」(大爆笑) 暑い国ののんびりした生き方はむしろ日本人は見習ったほうがいいかも。イベントのゴミを集めるゴミ回収場所があったので、それは運営局の管理によるものであろう。日本人とタイ人が共同で企画準備しなければ実現しない規模だ。やはり食べ物は大人気だ。

 今回の目的はタイの工場の協力で進めている籠バッグの販売場所として魅力があるかどうか。また価格帯を調査することだった。今年で23回目のタイ・フェスは全国各地で開催されているので、出展者は旅慣れている業者と見受けられた。ここで販売するには様々の種類の商品を幅広く、奥行きをもって見せなければ商売にはならない。それでも平均価格やお祭りのお土産としてお客さんが手に取るものにはどんなものがあるのかじっくり観察できたので無駄ではなかった。

1時間以上歩いたので、汗ばむ。のども乾いた。タイのシンハービールを売っていた。
「飲みタイ」でも「痩せタイ」それでも「飲みタイ」
今日は我慢する。仕事だから

大笑いしたのは、タイマッサージのブースだ。一列に並んで通行人に「観られる」強制的な舞台のカーテンコールのよう無名の役者たちの恍惚の表情は通行人の目を惹く。10分1000円。1000円カットも10分1200に値段が上がった。感覚的にちょっと安い感を出している。成城石井などの高級スーパーで販売しているマンゴーは@600(税別)だが、ここでは税込み@500だった。チェンマイのナイトバザールの写真もついでに載せておこう。日本に入ってくるマンゴーの2倍以上のサイズ。THB60 = @220。日本に輸入されているサイズに変換すると@100くらい。チェンマイのタクシードライバーのTAMさんの副業のマンゴー農家からの仕入れ値が安すぎて儲けがでないと嘆いていた話を思い出した。。。

最後に、感想と今後の展望をお伝えします。

①タイ・フェスは日本人にとって人気の高いイベントであることは間違いない
②タイ大使館(日本)やDITP(タイ)の連携と国策として輸出促進のため経済的支援されている
③タイブームが日本人に浸透し友好関係が長く続けばタイ製品をもっと身近に感じてもらえる

企業としてのミッションは

仕入れルートを確立し、現地プロジェクトメンバーの下調べ(バンコクの展示会リサーチ)を進め(2023.5月)、製造工場がある北マレーシア(南タイ)へ出向いてオリジナル製品の開発会議を行い、発注してくる予定だ。

手仕事をする人々のストーリー性は十分。
なんでもSNSでデジタル画像で済ませるところ
一冊@198 (24ページ)のフォトアルバムを作り
タイの人が出来ない日本語での制作を行います
販促アルバムとして値段が高いけれど
製品コストに組み込みます

日本語で販売元やネットで販売することも入れて
それをその工場に1冊プレゼントする

以上を持ちまして、タイ・フェス調査に関する報告と致します。