インバウンドの歴史と”これから”

  1893年(明治26年)に渋沢栄一先生が作った「喜賓会」は訪日外国人をもてなすことを目的とし、海外の要人を多数招聘し向かい入れたそうです。

  もてなす心は今も変わらず、自国に伝える役割の要人は今でいうインフルエンサーですね。旅行案内書を作ったそうですが、現代のTime out Tokyoその他SNSを通じた発信とやってることは同じなんですね。明治時代には革財布の写真をアルバムにして売って歩いたと記録されている東京元浅草の老舗革財布メーカーがありますが、現代のWEB販売とやってることは同じなんですね。温故知新。

1964年 (昭和39年)  観光目的の渡航自由化 (22万人が渡航した)
1970年 (昭和45年)  経済成長に伴い豊かになった日本人の国内旅行戦略へとシフトした
           大阪万博に85万人が訪れた
1971年 (昭和46年)  22万人のアウトバウンドが96万人に増えて渡航する人が
          インバウンド85万人の約1.3倍に増えた
1995年 (平成7年)   アウトバウンド1530万人はインバウンド335万人の約4.5倍にまで増えた
2002年 (平成14年)  日韓ワールドカップサッカー大会開催
2003年 (平成15年)  ビジット・ジャパンキャンペーンが国策として始まった
2013年 (平成25年)  目標としていたインバウンドが1000万人を超えた
2015年 (平成27年)  インバウンドが1973万人7000人となり大阪万博以来渡航者を上回った
2016年 (平成28年)  インバウンドが2000万人を突破した
2019年 (令和元年)    庚子(かのえね)は変化の大きい60年に一度の年 新型ウィルス発生
2020年 (令和2年 )    パンデミックが世界を襲った インバウンドは411万6000人に減った
2021年 (令和3年 )    インバウンドは24万5900人に減った
2022年 (令和4年 )    6月に団体旅行解禁 10月に個人旅行解禁
2023年 (令和5年 )    3月にビジット・ジャパンキャンペーンを延長。3つのスローガンを追加
          ◇ 持続可能な観光地作り
          ◇ 消費額拡大 (一人の消費額目標を20万円にした。総額5兆円規模)
          ◇ 地方都市への誘致拡大
          観光立国復活基盤強化(130億9400万人) + インバウンド回復に向けた
          戦略的取り組み(170億5700万人) その他を含んで307億円を目標にした
2030年                   インバウンド6000万人(15兆円規模)を目標に決めた             
現在の取り組み   文化資源を活用したインバウンドの為の環境整備
          ◇ インバウンド相談窓口の増設
          ◇ 国立公園を活用したインバウンドの為の環境整備
          ◇ 戦略的な訪日プロモーションの実施
          ◇ 円滑な出入国の環境整備
2019年度(パンデミック前)はフランスに来た人(8900万人)に対し日本に来た人)3200万人)
日本に来る人を増やすにはまだまだ伸びしろがあると「国」は考えている

スペイン(8300万人)アメリカ(7900万人)と続く
イタリア(6400万人) トルコ(5100万人)メキシコ(4500万人)タイ(3900万人)に続いている日本

インバウンドが来る国には「魅力」があるに違いない
イタリア人がスペインにバカンスに行く
フランス人がイタリアにバカンスに行く
ヨーロッパとアジアの接する地中海のトルコは通貨安がインバウンドを増やす要因のようだ

アメリカやヨーロッパからメキシコに行く、タイに行く
暖かくて、陽気な人たちと物価が安いイメージだが、円安ニッポンはそれらの国を訪れたインバウンドたちにとって「新しい国ニッポン」となり、国策の誘致キャンペーンによって今後確実に入国する人が増えると言われている。

具体的な行動計画を考えましょう

① 情報収集
② ターゲットの明確化
③ 現状把握
④ 自分たちの魅力を発見する
⑤ ビジネスを組み立てる
⑥ 情報発信
⑦ 検証と改善の繰り返し

注目していること

インバウンドビジネスにかかわっている企業の動きに注目すること

外国の旅行会社が販売しやすい観光コース(宿泊・買い物・食事など)の情報収集を日本で行って
海外の旅行会社に伝える「営業職」の採用が活発であることを知っておく

海外の旅行会社は日本のインバウンド戦略に注目していて、日本へ行かせる魅力的なプログラムがあればチケットや宿泊地を「販売しやすい」ので情報を欲しがっている=ニーズ

自分たちが「売りたい」サービスやモノを海外の旅行会社に売り込む発想は正しかった
営業マンが自分たちを見つけ出してくれるのをまつのではなく、自分たちから発信して伝え、
「知ってもらう」ことが出来たら、外国の旅行会社が私たちのところへ旅行者を送り込んでくれる仕組みが出来ている

インバウンドへの発信は大切だが、インバウンドに伝える外国のの旅行会社への発信には、ほとんどコストがかからない。

大事なことは、
自分たちの魅力を発見して、来たいと思って来てくれたインバウンドが満足するとっておきの
サービスを英語を通じてもてなすことだ

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